この質問にお答えになるのは簡単でしょう。
しかし「企業教育の王道を歩んで頂きたい」との強い思いから、敢えて申し上げたく存じます。お付き合いください。
時間のないかたは以下のお話を飛ばして、下方1~30までの項目を確認してください。該当するものがあれば「A」選択で間違いありません。
さて伺います。企業のコアタスクとはなんでしょう。
それは「企業目的を前提に打ち立てられた(企業)理念に沿ってビジョンを実現する」ことです。そして正しく設定された理念やビジョンであれば、企業組織そのものが成長し続けることが担保されていますから、必然的に業績アップや組織強化が欠かせないものになってきます。これらを含めたものが企業のコアタスクです。
そしてそれを補完する最もわかりやすい一手法として、専門教育や資格教育があります。
だからこそ、次のようなことを踏まえておかなければなりません。「専門教育や資格教育を実施したからといって、即ち業績が向上したり、組織強化がなされたりするわけではない」ということを。
最もわかりやすい一手法である専門教育や資格教育は、それこそ誰でも発想します。誰でも考えることをただやっているだけで、企業が成長し、企業がビジョンを実現できるほどビジネスの世界は甘くありません。
専門教育や資格教育は、コアタスクを補完するための数ある手法のなかで、最もわかりやすい解の一つに過ぎません。だからそれは誰にでも発想でき、故にそればかりではとてもチープなのです。
もちろん必要な専門教育や資格教育は大切です。やるべきです。
しかしそこで止まってしまっていてはいけません。
専門教育や資格教育を計画、実施するのは簡単です。費用以外にさしたる迷いがないからです。どんな資格をどういう対象者に取得させればいいのかは明白ですし、取得させる資格によって、どういう教育機関、どんな学習方法が有効であるかも “蛇の道は蛇”、業界人であれば常識として理解しているはずです。
また専門教育という切り口であれば、どんな部署や個人に、どんな知識やスキルが必要であるかもわかりきっています。そしてそれが充分であるかどうかも。
部署であれば業務査定をすればすぐに白日の下となりますし、そのような面倒なことをしなくても、業績推移を見て定期的にヒアリングを実施していれば常に明らかなところとなっているでしょう。個人単位のそれであっても、日頃から「報・連・相を」通じて指導をしている上司であれば、当然のように指導ポイントを把握していますし、その根拠として教育の過不足を把握しているものです。
こうした専門的な知識やスキル教育については、資格教育と併せて躊躇なく、必要に応じてどんどんやってください。インターネットで検索すれば、業界や職種によって最適化されたパッケージセミナーが巷に溢れています。それこそごまんと情報を仕入れることができるでしょうし、選択にあたっては付き合いのある同業他社からちょっとアドバイスを貰えば大抵無難な答えが得られるでしょう。後は単純な話、費用との相談なのです。
定型的な業務に慣れ親しんだ人は、こうしたわかりやすいロードマップに沿ってことを運んでいくのが好きです。給与計算や労務管理、庶務業務などの定型化した業務に従事してきた教育担当者は、ついついこうした塩梅になりやすいのです。
これは私どもが長年に亘って、グローバル企業さまから中小企業さままで社員教育のお手伝いをしてきたからこそ、そうしたかたがたが多くいらっしゃることを認識しているのです。
教育の担当者にとってわかりやすく、且つ誰にでも発想できるが故に共感を得やすく、だからこそ「やってます感」を醸し出しやすい専門教育や資格教育。しかしだからこそ、そこに埋没していってしまいやすいことを認識しておかなくてはなりません。
私どもは誰でもが発想し、解が得やすいことがらについて、さもありなんと説くのではなく、難題に挑みます。業績アップや組織強化、その連環にある企業理念やビジョン実現に、教育の切り口からダイレクトに関わっていく “骨太” のお手伝いをさせて頂きます。
もちろんコアタスクそのものを実行するのは研修生を含めたお客さま企業に他なりません。私どもではそのための個人と職場や組織、関わり方によっては会社そのもののマインド&パワー&スキルアップにコミットします。
もって組織活性のお手伝いと称して、日々日本各地のお客さまと共に汗をかき、たくさんの皆さまに喜んで頂いております。
具体的には下記のような要望または困りごとに対応できる教育機関であるとお考えください。下記各号いずれかまたは複数に該当するような場合は迷わず「A」を選択してください。
1. 業績の壁を突破したい
2. 経営課題をクリアしたい
3. 事業ビジョンを具現したい
4. 事業承継にあたって新体制をつくりたい
5. 士気や達成意欲が減退してきている
6. 変化に対する抵抗が強い
7. 管理職に厳しさが足りない(ハラスメントの虜になっている)
8. 次代を担う幹部がなかなか育たない
9. 若年層がなかなか育たない(自立型社員が育たない)
10.新人教育の成果が今一つ(知識とマナー教育に終始してしまっている)
11.トップダウンの「やり方」教育、「環境」整備に限界を感じている
12.事業統合や組織改革に伴って価値観にばらつきが生じてきてしまった
13.部門間の利害対立が顕著となり全体のスケールメリットが活かせなくなってきた
14.中途採用者が多く価値観の共有が難しい
15.日常業務に埋没してマンネリ化し組織活力が減退してきている
16.受身の仕事が多く能動的な仕事やチャレンジが少ない
17.不平不満や愚痴が多く権利ばかりを主張してくる
18.モラルやマナーが低下してきている
19.クレームが多いまたはクレーム認識が甘い
20.問題に振り回されてばかりいて発展性がない
21.問題解決に向けた発想やひらめき、バイタリティが不足している
22.総じて有能な人材(=人財)が育たない
23.研修会や講習会をやってはいるが効果が今一つ
24.ノウハウに偏った教育をしているのでマインド面の強化を図りたい
25.具体的な教育をしたいがなにから手をつけていいのかわからない
26.企業文化を再構築したい
27.新規事業の立ち上げや新規出店に伴って士気を高めたい
28.経営再建に向けて志気を高めたい
29.企業活力を増幅するために教育研修制度や人事評価制度を見直したい
30.コロナ禍の影響で組織に葛藤や限界感が漂ってしまっている
一方で、コアタスクに直結する骨太の教育ということではなく、部分的しかも補完的な教育として資格教育を含めた専門教育のみ実施したいという場合は「B」を選択してください。